■2011年度マシン”サムライ 〜侍〜” 主要諸元
型式名 |
NF02 |
ボディカラー |
candy orange■
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ボディ |
CFRP |
フレーム |
Steel spaceframe |
全長 |
2800mm |
全高 |
1300mm |
ホイールベース |
1550mm |
トレッド(前/後) |
1250mm / 1200mm |
車高 |
40mm |
ホイール(前/後) |
13inch RAYS TE37 |
エンジン |
YAMAHA 8GR 499cc |
最高出力 |
80ps / 11500rpm |
最高トルク |
5.2kgf / 9000rpm |
サスペンション |
Front : Double unequal length A-arm outboard suspension
Rear : Double unequal length A-arm outboard suspension |
ミッション |
CVT |
さらなる高みを求めて。情熱は海を渡った。
フォーミュラ工房設立から1年目で完走を果たした”スパイダー”から、さらなるアップデートを重ねて登場。前年度の経験から、静的審査・動的審査共に更に上位を目指して活動しました。コンセプトは「Simple/High
Quality/Light Weight」とし、大会でさらに上位を狙える車両を目指すべく、マシンをシンプルかつ軽量に仕上げることで運動性能の向上を図りました。
大幅な設計変更による改良で動的部門の成績は大幅に躍進し、エンデュランスでは4位。総合14位とステップアップすることができました。
また、その3か月後には工房生全員で資金を集めてオーストラリア大会にも出場。静的審査では慣れぬ英語を使いながらもジェスチャーを多用した説明を行い、まずまずの結果を残します。そして、動的部門では日本大会同様に高性能ぶりを発揮し、スキットパッドでは4位に食い込みます。しかし、エンデュランスHeat1ではマシントラブルにより、途中棄権。それでもHeat2までには何とか修復。Heat2を最後まで走り切り、総合11位という成績を残しました。
フォーミュラ工房立ち上げから僅か3年目で海外へ。2015年度車両”ぴんしゃち”にチーム最高順位を破られるまで、”サムライ”とその当時の工房生は、チームメンバーの誰もが恐れ敬う存在だったのです。
- 2011年度よりデザイン研究室にカウル設計を依頼し、空力では劣るも他チームには無い独特なデザインで登場。
- サージタンクをアルミ製から、リストリクターと一体型のカーボン製に変更。吸気レイアウトの簡略化と吸気抵抗の低減に貢献しました。
- サスペンション機構をリンク式から直押しアウトボード式に変更し、単純化による部品点数の削減及び信頼性の向上を狙いました。
- オーストラリア大会での動的部門の成績は輝かしい物でありましたが、エンデュランスではCVTとチェーンをつなぐセカンダリーシャフトが金属疲労により破断。流石に2大会出走という負荷はマシンにとってかなり大きいものであったことが窺えます。
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■2011年度日本大会成績
<静的部門>
種目 |
得点 / 満点 |
順位 |
コスト |
13.00 / 100 |
57位 |
プレゼンテーション |
26.25 / 75 |
49位 |
デザイン |
52.00 / 150 |
44位 |
<動的部門>
種目 |
記録 |
得点 / 満点 |
順位 |
アクセラレーション |
4.646 秒 |
47.38 / 75 |
19位 |
スキットパッド |
5.618 秒 |
20.48 / 50 |
27位 |
オートクロス |
1 分 0 秒 373 |
98.05 / 150 |
20位 |
エンデュランス |
1356.365 秒 |
234.88 / 300 |
4位 |
燃費 |
- |
84.21 / 100 |
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<総合成績>
種目 |
総合得点 / 満点 |
順位 |
総合成績 |
576.25 / 1000 |
14位(全70チーム出場) |
<特別賞>
・日本自動車技術会会長賞(完走賞)
■2011年度オーストラリア大会成績
<静的部門>
種目 |
得点 / 満点 |
順位 |
コスト |
73.20 / 100 |
8位 |
プレゼンテーション |
30.90 / 50 |
23位 |
デザイン |
97.00 / 200 |
18位 |
<動的部門>
種目 |
記録 |
得点 / 満点 |
順位 |
アクセラレーション |
4.69 秒 |
31.80 / 50 |
16位 |
スキットパッド |
5.22 秒 |
48.70 / 75 |
4位 |
オートクロス |
1 分 7 秒 61 |
19.70 / 100 |
14位 |
エンデュランス |
- |
142.80 / 300 |
9位 |
燃費 |
- |
47.60 / 125 |
9位 |
<総合成績>
種目 |
総合得点 / 満点 |
順位 |
総合成績 |
491.70 / 1000 |
10位(全23チーム出場) |
<フォトギャラリー>
・キャンディーオレンジのボディを輝かせながらエンデュランスを疾走する"サムライ"。エンデュランスでは4位と、オートクロスの順位からは考えられないような好成績を残し、参戦2年目にして強烈な動力性能をライバルたちの目に焼き付けました。
・オーストラリア大会にも出場した”サムライ”。スラローム主体のコースを必死に駆け回ります。