日本工業大学 学生フォーミュラチーム Formula Friends of N.I.T.

マシン紹介



■2013年度マシン”つよし 〜剛〜” 主要諸元
 型式名  NF04
 ボディカラー  silver
 ボディ  CFRP
 フレーム  Steel spaceframe
 全長  2795mm
 全高  1100mm
 ホイールベース  1540mm
 トレッド(前/後)  1250mm / 1200mm
 車高  35mm
 ホイール(前/後)  10inch Keizer / 10inch Watanabe
 エンジン  YAMAHA 8GR 499cc
 最高出力 80ps / 11500rpm
 最高トルク 5.2kgf / 9000rpm
 サスペンション Front : Double unequal length A-arm outboard suspension
Rear : Double unequal length A-arm outboard suspension
 ミッション  CVT

空白の1年を取り戻すため、チームは再び立ち上がる。
 
 FAに中野道王教授を迎え、中野体制1年目がスタート。2012年度の空白期間で失われた技術力を取り戻すべく、チーム体制を一新しました。その最中に製作された2013年度マシン”つよし(剛)”という名は、フレームが2011年度比で剛性が格段に向上したことに由来します。2012年度大会に参戦できなかった悔しさをバネに、新体制のチーム一丸となって2013年度のコンセプト「軽量化と高信頼性の追求」に取り組みました。特に軽量化の効果は大きく、アクセラレーションのタイム短縮に貢献しました。
 また、2011年度の記録を越えるために、静的部門への対策を強化。プレゼンテーションやデザインでは発表者の練習の成果もあり、"サムライ"を大きく上回る得点をあげました。
 しかし、スキットパッドやオートクロスではドライバーの操作ミスなどにより結果が思うように振るわず、エンデュランスではコースアウトを喫しリタイア。静的部門の得点を大幅に向上させていただけに、「失敗していなければ、完走していれば...」と誰もが涙を呑む結果となってしまいました。
 それでも、FFNITは取り戻した技術力と経験を、次年度マシン”コスモス”の開発の糧として再び歩み出したのです。

  • "剛"の名のごとくガッチリした風貌のカウルは、太陽光でギラギラ反射するシルバーのカッティングシートで覆われ、遠くからでもよく目立ちました。エンデュランスで破損したフロントカウルは修復後も傷跡が残っていましたが、"つよし"の開発に関わっていない後輩たちからも、そのデザイン性から根強い人気を集めています。
  • この年は軽量化を念頭に設計が行われました。ホイールサイズやバッテリー、エンジンの加工、部品点数削減などにより、”サムライ”比で計25kgの減量を達成しました。
  • エンジン、ドライバー、排気管レイアウトなどの搭載位置を低くし、"サムライ"比で17mmの重心低下を達成しました。

■2013年度大会成績

<静的部門>                        
種目 得点 / 満点 順位
コスト 34.3 / 75 23位
プレゼンテーション 56.25 / 75 12位
デザイン 80.00 / 150 20位

<動的部門>                        
種目 記録 得点 / 満点 順位
アクセラレーション 4.513 秒 54.70 / 75 17位
スキットパッド 5.915 秒 7.06 / 50 35位
オートクロス 1 分 3 秒 388 111.80 / 150 17位
エンデュランス 152.516 秒 2.00 / 300 58位
燃費 - 0.00 / 100 42位

<総合成績>                    
種目 総合得点 / 満点 順位
総合成績 340.06 / 1000 40位(全77チーム出場)

<フォトギャラリー>

・サムライ以来、1年ぶりの接地式。集まったメンバーたちでお互いに、マシンを完成させるという決意を固めます。

・トラブルなどでマシンの熟成が遅れ、大会前日までスポンサーステッカーを貼っていたほどドタバタ続きだったものの、”つよし”は車検に合格。翌日はアクセラレーション、スキットパッド、オートクロスに出走します。

・エンデュランス走行中の”つよし”。しかし、”つよし”は3周目でスポンジバリアに衝突し、リタイア。チーム復活のために動いていたメンバー全員で涙をのみました。チームはここで、リタイアすることによって1年間の努力が潰えてしまうこと、そして最後まで走り切れなかった事への悔しさを学んだのです。

・大会後に開かれたオープンキャンパスで出展された”つよし”。修復されたフロントカウルには、大会で負ったダメージの跡が残っています。