日本工業大学 学生フォーミュラチーム Formula Friends of N.I.T.

マシン紹介



■2023年度マシン 主要諸元
 型式名  NF13
 ボディカラー  pink
 ボディ  CFRP
 フレーム  Steel spaceframe
 全長 1595mm
 全高  1322mm
 ホイールベース  1560mm
 トレッド(前/後)  1250mm / 1250mm
 車高  17mm
 ホイール  BRAID STURACE10
 エンジン  HONDA PC44E 471cc
 最高出力 47ps / 8500rpm
 最高トルク 43Nm / 6500rpm
 サスペンション Front : Double unequal length A-arm link suspension
Rear : Double unequal length A-arm link suspension
 ミッション  6MT

更なる高みへ

 カーナンバー5番を掲げた2023年度は更なる飛躍のため、車両の大きな構造変更を行いました。具体的には、シートをリクライニング姿勢からアップライト姿勢へ変更することで、フレームのフロントセクション短縮による軽量化及び視認性の向上を図りました。また、将来的なフレーム幅の縮小に向け、シフト操作をレバー式からパドル式に変更しました。
 2023年度大会では、海外チームを含む86チームがエントリーしました。技術車検では実施時間ギリギリまで他チームの車検を見学し、大会の車検の流れを確認しました。また、チーム内車検も繰り返し行い、準備を万全にして臨みました。その結果2017年度以来となる技術車検での指摘事項なしで合格することができ、2023年度大会で一発合格の第一号となりました。静的審査において、大会現地で開催されるCost Auditでは質問対策やメンバー自身が部品の多くを製作していることが功を奏し、口頭質問、図面と工程表の正確性が高く評価され、目標には届かなかったものの、コスト賞3位をとることができました。一方、プレゼンテーション審査では、発表スライドの制作や発表練習の準備が十分に進まず、審査当日は時間内に発表を終わらせることができなかったことや、事業の深堀ができていないことが大幅な減点となってしまい、2022年度大会から大きく順位を落としてしまいました。
 動的審査では、2023年度大会と比べ、スキッドパッドでは0.261秒、オートクロスでは2.156秒、タイムを短縮することができました。総合順位は、新型コロナウイルスによって大会が中止になった年以前の弊チームの最高順位と並ぶ9位でした。全種目完遂・完走を遂げ、2023年度に続き8度目の自動車工業会会長賞を受賞しました。また、車両の完成度や製作が丁寧であることを評価していただき、ベスト車検賞1位を受賞することができました。

■2023年度大会成績

<静的部門>
                         
種目 得点 / 満点 順位
コスト  68.92 / 100 3位
プレゼンテーション  47.28 / 75 38位
デザイン  50.00 / 150 31位

<動的部門>                        
種目 記録 得点 / 満点 順位
アクセラレーション 4.806秒 31.02 / 100 22位
スキットパッド 5.377秒 51.40 / 75 14位
オートクロス 61.087秒 92.60 / 125 15位
エンデュランス 1403.72秒 198.26 / 275 8位
効率 2.23L 73.68 / 100 5

<総合成績>
                      
種目 総合得点 / 満点 順位
総合成績  621.16 / 1000 9位(全69チーム出場)

<特別賞>
・コスト賞 3位
・日本自動車工業会会長賞
・ベスト車検賞 1位

<フォト>

  • 技術車検合格直後のメンバーたち。事前提出資料であるSESの不備により、車検のスロットが大会3日目からとなることが大会前から決まっていました。また、2023年度は試走会での模擬車検も実施されず、技術車検に対して不安を抱えたままの本番となりました。もし車検の指摘で大幅な修正が必要になった場合、目標である「全種目完遂・完走」が果たせなくなるという背水の陣での車検となりましたが、直前までの入念な準備の甲斐もあり、指摘事項なし一発合格を成し遂げ、翌日からの動的審査に駒を進めることができました。

  • ダイナミックエリアに向かうため、避暑バスの横を通り過ぎるチームメンバー。例年、大会期間中どこかで雨が降る静岡県のエコパですが、珍しく6日間を通して晴天でした。厳しい暑さとなった2023年度大会は、避暑バスのありがたさを感じる年となりました。

  • エンデュランスの前半をドライビングした西川の走り。10周目にブレーキングミスでスピンしたものの、冷静な判断でパイロンを1つも蹴ることなくコースに復帰しました。2022年度大会に続いてパイロンタッチ0本で10周を走り切り、抜群の安定感を見せてくれました。

  • 全種目完走後、達成感のあまり涙する丸田。エンデュランス初出走ながら、アグレッシブな走りを見せてくれました。

  • 2023年度車両のバックショット。2022年度大会の実況で「ホイールのグリーンもこだわりの色」と紹介され、2023年はパイプ類をホイールの色で統一しました。ピンクとグリーンという反対色を身にまとったことで、これまで以上に目立つカラーリングとなりました。後方からはチームカラーのピンクがあまり見えず、担当者としては少し残念なポイントです。

  • パドルシフト化に伴って設計された「クラッチマウント」。複雑な形状で精度を求められる高難易度の加工でしたが、これをサクッと作ってしまうのが加工班!

  • 大会後に行った、次年度の車両設計に向けた実験走行の様子。この日は、2019年以来となる18inchタイヤを装着して走行しました。タイヤの径が変わるだけで、かなりどっしりした印象になります。

  • 2023年はフォーミュラ工房の活動場所の引っ越しがありました。長年使わせていただいたE8棟から、E11棟に移りました。モノがなくなって初めて広さを実感しました。


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