車両構造確認、1発合格。
ドライバーも全員がテストに合格。
よし、あと残るは騒音試験とチルト試験。
騒音試験の通過条件は、アイドリングで103dBC、7000rpmで110dBC未満であること。
だが、その数値以下であることをもう工房で確認済みだ。
ここまで来れば、合格はもう目前だ!
車検官の前でエンジン始動。
エンジンはうなりを上げる!
さぁ、結果は…
「…記録、7000rpmで110.5dBC」
え?
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パワートレイン班4年の松本です。
後味の悪い車検結果となりました。
工房で騒音測定を行った際は既定の数値から5dBCほどのマージンを確認できていたため、安心しきっていたその矢先でした。
普段以上の騒音値が検出され、不合格に。
その後、エンジンセッティングを少しだけ変えてギリギリで合格したものの、エンデュランス後の騒音測定で不安を残す結果となってしまいました。なんと気まぐれなエンジン…と言いたくなりますが、まだ私たちのセッティングが甘かったとしか言えません。
ピットに戻って全員で協議した結果、排気口のパイプ径を小さく絞ることで確実に車検に合格できる仕様に変えることにしました。
突貫工事でパイプの長さを合わせ、会場内の修理工房で溶接機を借りて排気口に絞りを追加。
合格後も騒音測定を行わせていただき、2dBC程度のマージンが出来たことを確認しました。
修理工房、今年こそは使わないようにしたいとは思っていましたが、無念。
また、チルト試験でも60度傾斜の時点で前輪だけが浮いてしまうトラブルが発生。
足回りのセッティングを見直すことで通過しましたが、この1日目から早速、チームがまだ力を出し切れていないことを痛感しました。悔しい限りです。
せめて来年、同じミスを繰り返すことが無ければ…
でも、今年は大会が終わるまで私たちは諦めません。
絶対にマシンを完走まで導いていけるよう、奮闘し続けて参ります。
どうぞ皆様の応援、よろしくお願い致します!