8月9日。
エコパ合同試走会の2日目、アクセラレーション。
練習走行だけでは分からなかったマシンのパフォーマンスが、
ここではっきりと、公の場で現れる。
速くなるために、やることはやってきた。
ドライバーからポロリと出た、「全然伸びない」という言葉をバネに、
俺たちは数々のアイディアを形へと変えた。
トー・キャンバー角の適正化、サージタンク大容量化、燃調マップのリセッティング、最終減速比のローギア化…
マシンがスタートラインに立つ。
ドライバーは、今年初参加の2年生、本多。
さぁ本多、2気筒の底力を見せてやってくれ!
審判員が、グリーンフラッグを振り上げた。
…が。
「・・・遅っそ!!!」
どういうことだ?
燃調は練習走行でバッチリ合わせたはずだ。
4気筒勢のスピードに目が慣れてしまったからか?
いや、これは絶対的に遅すぎる。
ヘタしたら、去年よりも。
エンジンに元気がない。音が、あまりにもショボイ。
何故だ…いったい何が…
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パワトレ班3年の、松本です。前置きが長かったですね(苦笑)
この日から1週間。あの光景を思い出すだけでも、かなり憂うつです。
でも、まぁだ諦めませんよおぉぉぉぉぉッ!!!
エコパから帰って、マシンをバラしました。
エンジン思った通りに吹け上がらなかった原因として一番怪しい燃料系は、2年の門前がチェック。
そして、、、
「先輩、コレはヤバいっす…」
↑インジェクター内で、アルミ粉がキラキラ光っているこの光景・・・
燃料ポンプのフィルター、インジェクターなど、あちこちで大量の
アルミ粉、燃料スポンジのカスなどが詰まっていました…
試走会で遅かったのは、ゴミによる燃料経路の目詰まり。
これでは、燃料をマップ通りに噴射できないのも当たり前の話です。
今後は、ごみが大量発生した原因の究明と、部品掃除に追われそうです…
私たちのためにも、そして応援してくださってる方々のためにも、
必ず、本大会では速くなって甦ります!