今さらながら結果報告 の巻

パワトレ班3年の松本です。

第14回大会の興奮も冷めてきたところで、日工大の結果をご報告いたします。

~静的部門~ 226.8点/350
プレゼンテーション  6位  60/75
コスト       3位  70.8/100
デザイン・企画   16位  96/150

~動的部門~ 388.21点/650
アクセラレーション 37位  27.96/75 <5秒199>
スキットパッド    5位  24.74/50 <5秒423>
オートクロス    30位  83.63/150 <1分5秒822>
エンデュランス   19位 175.83/300 <total 1493秒464>
燃費       6位  76.05/100 

総得点 615.01点/1000
総合順位 12位

今年は特に、静的部門で目覚ましい進歩を遂げることが出来ました。
また、スキットパッドでも5位と、日工大のマシンのコーナリングにおける底力を発揮することが出来ました。

しかし、マシンのセットアップが不足していたことから、スキットパッド以外の動的部門では昨年度に比べて精彩を欠くこととなりました。
アクセルワイヤーの損傷に気が付かないままアクセラレーションに臨んだことから、パワーを出し切れずに昨年度より悪いタイムになってしまいました。
また、燃料調整の熟成不足からCB500のエンジン特有の好燃費性が損なわれてしまいました。昨年度比20点以上の減点は痛いです。

それでも、昨年度調子の悪かった強豪校が盛り返してきた中で順位を3ランクダウンに抑えられたことを考えれば、今年もかなり頑張れた方だったのではないかと思います。

さぁ、来年はもっと頑張らないとです!
今大会で落としたものは拾い上げて、また更なる改良を積み重ねて。

ここしばらくは、「上位をうろつく」ことが目標になります。
これは、下位から順位を上げることよりも難しいことです。

ですが、今後どのような方針でマシン開発を進めていくかをメンバー全員で話し合い、常に”強豪校”としての地位を守り抜いていきたいと思います。

今年度も弊チームをご支援・応援してくださったスポンサーの皆様、OBの方々に、
心から感謝申し上げます。
2017年度もまたよろしくお願いします。

エンデュランス終了。2016年度も全種目完走です!

パワトレ班3年の松本です。

今年は大会中は毎日ブログを書いてやるぞ、なんて思いましたが

ま っ た く それどころじゃありませんでした。

エンデュランス直前まで、全然気が抜けませんでした。

まずは車検!
フレームのメインフープ頭頂部の曲がりがキツイと言われ、

急遽、4年福田さんと3年蓼沼が横棒を付け足して車検に合格しました!
皮肉にも、この横棒がローダーで運搬する際のマシンの固定で大活躍しました。
その後の練習走行!

熟成が不完全な燃調マップでは、アクセルオフしてしばらくするとエンスト!
「これじゃあエンデュランスを走れないよ」
と、エースドライバー4年宮内さんからキツイお言葉。
リーダー高澤さん、自分、2年門前が燃調セッティングに追われます。

でも、ツイてる時もありました。

3日目のオートクロス、あの時は奇跡でした。
宮内さんが1分6秒のベストタイムを出した直後、
僅か5分のゲリラ豪雨が、一気にコースをウェット路面へと変えてしまいました。

雨が降っただけで、タイムが5秒以上落ちますからね・・・
ラッキーとアンラッキーの差は、いつでも紙一重。

でもやっぱり、ラッキーに頼ってはいけません。
エンデュランス出走2時間前。
「なんか、電源が入る時とそうでないときが…」
プラクティスとピットをマシンが2度も行き来し、やっとのことで配線の接触不良を解消しました。

ここで、猛反省点。
門前が、バッテリー端子の外し方を焦って間違え、感電!

とりあえず、門前もバッテリーも両方無事で良かった・・・

配線危機を乗り越え、エンデュランススタート!
第1走目はリーダー高澤さん。
ベストラップ、1分11秒。

そして、第2走目は宮内さん。
9周目で1分9秒を記録し、見事に完走を果たしました!

※写真は全日本学生フォーミュラ公式サイトのブログより借用させて頂きました.

さぁ、あと少しで結果発表です。
順位がどうなるかはとんと検討もつかないですが、
せめてポイントが上がってて欲しいところです。

まぁ、これは夜になってからのお楽しみで!
それではまた。

やったぜ!!!試走会!!!!

どうも、三年サス班の布施です。
試走会、行ってきました!

早速ですが、サス班ではスキットパッド、周回走行に重点をおいてセッティングを進めました。

アクセラレーションにおいても昨年度からの変更点としてイニシャルトーの変更や空気圧調整などを行いました。

スキットパッド、周回走行では、アッカーマン率、減衰力の変更を行い、熟成を進めました。

結果は、スキットパッドにおいては、なかなかにいい結果が出ており、いい感じです。

そんな感じで、大会までに最後の調整を行い、頑張っていきたいと思います。

「ウチのマシン…遅っそ!!!」 ~試走会を終えて、パワトレ班~


8月9日。
エコパ合同試走会の2日目、アクセラレーション。
練習走行だけでは分からなかったマシンのパフォーマンスが、
ここではっきりと、公の場で現れる。

速くなるために、やることはやってきた。
ドライバーからポロリと出た、「全然伸びない」という言葉をバネに、
俺たちは数々のアイディアを形へと変えた。
トー・キャンバー角の適正化、サージタンク大容量化、燃調マップのリセッティング、最終減速比のローギア化…

マシンがスタートラインに立つ。
ドライバーは、今年初参加の2年生、本多。
さぁ本多、2気筒の底力を見せてやってくれ!
審判員が、グリーンフラッグを振り上げた。

…が。
「・・・遅っそ!!!」

どういうことだ?
燃調は練習走行でバッチリ合わせたはずだ。
4気筒勢のスピードに目が慣れてしまったからか?
いや、これは絶対的に遅すぎる。
ヘタしたら、去年よりも。

エンジンに元気がない。音が、あまりにもショボイ。
何故だ…いったい何が…

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

パワトレ班3年の、松本です。前置きが長かったですね(苦笑)
この日から1週間。あの光景を思い出すだけでも、かなり憂うつです。

でも、まぁだ諦めませんよおぉぉぉぉぉッ!!!
エコパから帰って、マシンをバラしました。
エンジン思った通りに吹け上がらなかった原因として一番怪しい燃料系は、2年の門前がチェック。
そして、、、

「先輩、コレはヤバいっす…」

↑インジェクター内で、アルミ粉がキラキラ光っているこの光景・・・

燃料ポンプのフィルター、インジェクターなど、あちこちで大量の
アルミ粉、燃料スポンジのカスなどが詰まっていました…
試走会で遅かったのは、ゴミによる燃料経路の目詰まり。
これでは、燃料をマップ通りに噴射できないのも当たり前の話です。

今後は、ごみが大量発生した原因の究明と、部品掃除に追われそうです…

私たちのためにも、そして応援してくださってる方々のためにも、
必ず、本大会では速くなって甦ります!

波乱のエンデュランス完走、そして驚きの結果…!

大会期間中は完全燃焼して力尽き、ブログをサボっていた松本です。

さて、2日分も書くので長くなりますよ~!
大会の事を全部書き終えるまで、私の中での2015シーズンは終わりません!
ですから、頑張って書きました!
どうか最後までお付き合いくださいm(_ _)m

9月4日、大会4日目はエンデュランス1日目。
エンデュランスは訳して「耐久」、文字通り耐久性を競うものです。
コースの長さは1周1キロ、二人のドライバーが1人10周するので…20キロも走るんです。
しかも、日本大会のコースは至る所にコーナーだらけ!
一瞬たりとも気が抜けません…!

昨年度の路面は、雨でビチョビチョ。
そのせいでタイムは全く上がりませんでした。

でも、今年はしっかり晴れたうえに、前日の雨で少し残っていた水たまりをオフィシャルの方々が拭き取ってくださりました。
そのおかげで、私たちよりも先に出走したチームが走っている間に路面はからっからのドライになりました。
しかし、順番が前に来た他チームのマシンが途中で止まったり、スローダウンしてしまったりで次々と脱落。
「ウチのマシンは大丈夫なのか…?」
コース外で様子を見守る私たちにますます緊張が高まります。

そして、勝負の時はやってきました。
ゼッケン22、日工大のマシンがスタートラインに立ちます。

応援席でも、ダイナミックエリア待機メンバーもみな、息を呑みます。

審査員のカウントが始まりました。3,2,1…

グリーンフラッグが天へと大きく振りかざされ、第1ドライバーの新井さんが勢いよくスタート!
エンジンの調子は良好。ストレートを3速全開で駆け抜けていきます。
コーナーも問題なく曲がっていきます。
むしろスラロームはMT化によって昨年度マシンの秋桜よりもスムーズにすり抜けていくのがよく分かりました。
タイムも1分10~12秒台で安定。
滑り出しは好調です。

新井さんのファイナルラップ。
「この周でもどってくださ~い!」

実は私たち、「ドライバーがチェッカーを見落とさないように、ホームストレートでチームTシャツを振りかざそう!」と決めていたんです。
以前、今年度用チームTシャツをご紹介しましたが、あのTシャツは蛍光色なのでただでさえ目立つのです(^^;)
おかげで、新井さんがそれに合わせて手を振ってくれました!

ドライバーの引き継ぎも無事に済み、今度は第2ドライバーの宮内さんがコースイン。
宮内さんが走り切れば、全種目完走。
エンデュランスを見守るメンバーは当然のこと、宮内さんにも重苦しいプレッシャーがのしかかります。
それでも、他のマシンにも負けない、力強い走りです!

オートクロスがアクシデントで、さらにはプラクティスも無しでぶっつけ本番となってしまった宮内さん。
丸2日のブランクが危ぶまれましたが、そんな不安をよそにほとんどの周を安定したタイムで周回。
1周だけガクッとタイムが落ちましたが、すぐに次の周でリカバリーしました。

そしてついに、運命のチェッカーフラッグ!
宮内さんもきっちり10周走り、ダイナミックエリアへ戻ってきました!

これで2年連続、全種目完走達成!
応援に駆け付けたOBの人を含めて、メンバー全員で大喜び。
かくいう私も、自分が作った吸気部品や燃料タンクがしっかり耐えてくれてホッとしました。

完走後の1枚。突っ込みどころ満載の、恒例の記念撮影です(笑)
リーダーの福田さんがここで、「最高の仲間と一緒にここまで来れて、自分は本当に幸せです」
テンプレっぽい気がしますが(笑)

翌日、エンデュランス2日目終了後に表彰式が行われました。
ここで、昨年度は全種目完走で自動車技術会賞をいただきました。

ところが、今回はそれに加えて省エネ賞1位も受賞しました!
私の上司、パワトレ班リーダーの高澤さんが目録とビバンダム像を受け取りに、表彰台へ登壇しました!

観客席の私たちの歓声に応えます。

静的・動的審査の総合成績について、その場では上位6位の結果しか出なかったため、表彰式が終わってからひとまず私たちは打ち上げへと向かいました。
宴会場に着き、ご飯を食べていたところ、スマホを見ていた渡辺さんが公式サイトに挙げられていた総合成績表を見つけました。

「日本工業大学…総合、9位ッ!」

天地が引っくり返るような雄叫びがあがり、メンバー+OB全員でてんやわんやの大騒ぎ!
目標の15位どころか、これまで最高位だった2011年度13位のサムライをも超えることが出来たのです!
しかも順位が1ケタ!
これまでにない大快挙を、私たちは納めることができたのです…!

初めて触れたエンジンとミッション方式。
予測不能の天候変化。
二度も私たちに降りかかったリタイアの危機。
共に走ることが出来なかった、渾身作のラジエターカウル。
数多くのチームの完走が叶わなかったエンデュランス。
ヨーロッパからの刺客に支配された日本大会。

「今年も完走しよう」と、みんなで挑んだ2015年度大会。
今年の大会も決して順調とは言えなかったこの状況下で、私たちはここまで走り切ることが出来ました。

ここまで来れたのも、チーム全員の努力と、活動の場を与えてくださった大学、そしてスポンサーの企業ならびに個人の方々の温かいご支援あってのものだと、チーム一同深く感じています。
誰か一人でも欠けていれば、絶対にこのようなことは成し得ませんでした。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
どうか、これからも日本工業大学学生フォーミュラチームを応援くださるよう、よろしくお願いします!