大会期間中は完全燃焼して力尽き、ブログをサボっていた松本です。
さて、2日分も書くので長くなりますよ~!
大会の事を全部書き終えるまで、私の中での2015シーズンは終わりません!
ですから、頑張って書きました!
どうか最後までお付き合いくださいm(_ _)m
9月4日、大会4日目はエンデュランス1日目。
エンデュランスは訳して「耐久」、文字通り耐久性を競うものです。
コースの長さは1周1キロ、二人のドライバーが1人10周するので…20キロも走るんです。
しかも、日本大会のコースは至る所にコーナーだらけ!
一瞬たりとも気が抜けません…!
昨年度の路面は、雨でビチョビチョ。
そのせいでタイムは全く上がりませんでした。
でも、今年はしっかり晴れたうえに、前日の雨で少し残っていた水たまりをオフィシャルの方々が拭き取ってくださりました。
そのおかげで、私たちよりも先に出走したチームが走っている間に路面はからっからのドライになりました。
しかし、順番が前に来た他チームのマシンが途中で止まったり、スローダウンしてしまったりで次々と脱落。
「ウチのマシンは大丈夫なのか…?」
コース外で様子を見守る私たちにますます緊張が高まります。
そして、勝負の時はやってきました。
ゼッケン22、日工大のマシンがスタートラインに立ちます。
応援席でも、ダイナミックエリア待機メンバーもみな、息を呑みます。
審査員のカウントが始まりました。3,2,1…
グリーンフラッグが天へと大きく振りかざされ、第1ドライバーの新井さんが勢いよくスタート!
エンジンの調子は良好。ストレートを3速全開で駆け抜けていきます。
コーナーも問題なく曲がっていきます。
むしろスラロームはMT化によって昨年度マシンの秋桜よりもスムーズにすり抜けていくのがよく分かりました。
タイムも1分10~12秒台で安定。
滑り出しは好調です。
新井さんのファイナルラップ。
「この周でもどってくださ~い!」
実は私たち、「ドライバーがチェッカーを見落とさないように、ホームストレートでチームTシャツを振りかざそう!」と決めていたんです。
以前、今年度用チームTシャツをご紹介しましたが、あのTシャツは蛍光色なのでただでさえ目立つのです(^^;)
おかげで、新井さんがそれに合わせて手を振ってくれました!
ドライバーの引き継ぎも無事に済み、今度は第2ドライバーの宮内さんがコースイン。
宮内さんが走り切れば、全種目完走。
エンデュランスを見守るメンバーは当然のこと、宮内さんにも重苦しいプレッシャーがのしかかります。
それでも、他のマシンにも負けない、力強い走りです!
オートクロスがアクシデントで、さらにはプラクティスも無しでぶっつけ本番となってしまった宮内さん。
丸2日のブランクが危ぶまれましたが、そんな不安をよそにほとんどの周を安定したタイムで周回。
1周だけガクッとタイムが落ちましたが、すぐに次の周でリカバリーしました。
そしてついに、運命のチェッカーフラッグ!
宮内さんもきっちり10周走り、ダイナミックエリアへ戻ってきました!
これで2年連続、全種目完走達成!
応援に駆け付けたOBの人を含めて、メンバー全員で大喜び。
かくいう私も、自分が作った吸気部品や燃料タンクがしっかり耐えてくれてホッとしました。
完走後の1枚。突っ込みどころ満載の、恒例の記念撮影です(笑)
リーダーの福田さんがここで、「最高の仲間と一緒にここまで来れて、自分は本当に幸せです」
テンプレっぽい気がしますが(笑)
翌日、エンデュランス2日目終了後に表彰式が行われました。
ここで、昨年度は全種目完走で自動車技術会賞をいただきました。
ところが、今回はそれに加えて省エネ賞1位も受賞しました!
私の上司、パワトレ班リーダーの高澤さんが目録とビバンダム像を受け取りに、表彰台へ登壇しました!
観客席の私たちの歓声に応えます。
静的・動的審査の総合成績について、その場では上位6位の結果しか出なかったため、表彰式が終わってからひとまず私たちは打ち上げへと向かいました。
宴会場に着き、ご飯を食べていたところ、スマホを見ていた渡辺さんが公式サイトに挙げられていた総合成績表を見つけました。
「日本工業大学…総合、9位ッ!」
天地が引っくり返るような雄叫びがあがり、メンバー+OB全員でてんやわんやの大騒ぎ!
目標の15位どころか、これまで最高位だった2011年度13位のサムライをも超えることが出来たのです!
しかも順位が1ケタ!
これまでにない大快挙を、私たちは納めることができたのです…!
初めて触れたエンジンとミッション方式。
予測不能の天候変化。
二度も私たちに降りかかったリタイアの危機。
共に走ることが出来なかった、渾身作のラジエターカウル。
数多くのチームの完走が叶わなかったエンデュランス。
ヨーロッパからの刺客に支配された日本大会。
「今年も完走しよう」と、みんなで挑んだ2015年度大会。
今年の大会も決して順調とは言えなかったこの状況下で、私たちはここまで走り切ることが出来ました。
ここまで来れたのも、チーム全員の努力と、活動の場を与えてくださった大学、そしてスポンサーの企業ならびに個人の方々の温かいご支援あってのものだと、チーム一同深く感じています。
誰か一人でも欠けていれば、絶対にこのようなことは成し得ませんでした。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
どうか、これからも日本工業大学学生フォーミュラチームを応援くださるよう、よろしくお願いします!